どうせ誰も読んでない( *゚∀゚)v―.o.oo

だれも読んでないと思って勝手なことを!

鬼舞辻無惨のパワハラ会議を現代風に訳してみた

鬼舞辻無惨が絶対的な立場をいいことに、下弦の鬼たちをバッタバッタと始末していったいわゆるパワハラ会議。

学生さん、キッズの皆さん、大正時代のお伽話だと思っていませんか?

現代社会でも無いとは言い切れません。

言い方が変わっただけです。

 

<舞台>

どこかの会社の営業二課

<登場人物>

鬼頭(課長)

壱原 夢之介(不思議ちゃん)

弐村 鹿太郎(ガテン系

参宮 若葉(事無かれ主義)

肆谷 零子(唯一の女子)

伍藤 累々(課長のお気に入り)

陸川 釜也(新入社員)

庶務のオバはん(サイコパス

 

んっ!何だ、ここは?

あの女の血鬼術か?

ん?何だ、このメールは?

庶務のオバはんはサイコパスか?

 

あの女を中心に、空間が歪んでいるようだ。

あのオバはんからのメールに「すぐに会議室来いヤァ!!この役立たずどもが!!!」って書いてあるぞ。頭がクラクラしてきた。行くしかないのか…。

 

十二鬼月の下弦のみ集められている。

(会議室到着)

営業二課の社員のみが集められている…。

 

こんなことは初めてだぞ。

下弦の伍はまだ来てない。

こんなことは初めてだぞ。(キョロキョロ)

伍藤はまだ来てない。

 

うっ!移動した!また血鬼術!

庶務のオバはん「ソコじゃねぇよ。移動しろ!」

は?ここって書いてあったのに、会議室が違うだとぉ?

 

ドォーーーーーーーーン!!!

何だ、この女は?誰だ?

(会議室を移動したら見知らぬ女がドォーン!と座っていた)

何だこの女?男に見えなくないような…?誰だっけ?

 

頭(こうべ)を垂れて蹲(つくば)え。平伏せよ。

ボーッとしてないで座れ、会議を始めるぞ。

 

無惨様だ…

課長だ…

 

無惨様の声… わからなかった…

課長の声… わからなかった…

 

姿も、気配も、以前と違う…

服装も、髪型も、昨日と違う…

 

凄まじい精度の擬態!

凄まじい趣味の女装!

 

も、申し訳御座いません。

お姿も気配も異なって居らしたので。

も、申し訳御座いません。まさか課長に女装のご趣味があるとは思っていませんでしたので。

 

誰が喋ってよいと言った?

誰が女装だと言った?

 

貴様どもの下らぬ意思でものを言うな。

お前の勝手な決め付けでものを言うな。

 

私に聞かれた事にのみ答えよ。

私の質問にだけ答えろ。

 

累が殺された。

るいるいが他社に契約を奪われた。

 

下弦の伍だ。

営業ニ課の伍藤 累々だ。

 

私が問いたいのは一つのみ。

私の質問はシンプルに一つ。

 

何故に下弦の鬼はそれ程まで弱いのか?

営業ニ課の奴らは何でそんなにショボいんだ?

 

十二鬼月に数えられたからと言って終わりではない。

我が社に入社したからと言って安泰ではない。

 

そこから始まりだ。

そこからが社会人の始まりだ。

 

より人を喰らい、より強くなり、私の役に立つための始まり。

より他社から契約を奪い、よりキャリアを積み、我が社のために働くための始まり。

 

ここ百年余り、十二鬼月の上弦は顔ぶれが変わらない。

ここ10年余り、営業一課は社員が変わっていない。

 

鬼刈りの柱共を葬ってきたのは常に上弦の鬼達だ。

大口の契約を他社から奪い取ってきたのは常に営業一課の社員達だ。

 

しかし下弦はどうか?何度入れ替わった?

しかし営業ニ課はどうか?何度社員が入れ替わった?何人辞めた?

 

そんな事を俺達に言われても…(下弦の陸の心の声)

そんな事俺らに言ったって、過去の社員のことなんざ知らねーよ。(陸川の心の声)

 

そんな事を俺達に言われても 何だ?言ってみろ。

「そんな事俺達に言われても」とでも言いたいか?

 

思考が、読めるのか!

ギクッ!顔に出ちゃってるかも(゚A゚;)

 

まずい!

ヤバイよヤバイよ…。(小声)

 

何がまずい?

何がヤバい?

 

言ってみろ。

言いたいことがあるなら言ってみろ。

 

お許し下さいませ、鬼舞辻さまぁあっ、どうかっ、どうかお慈悲をっ!

すみません課長!俺まだ契約の一つも取れてませんけど、営業二課に配属になったばかりの新入社員ですし、どうかご勘弁を!

 

(下弦の陸 逆さ吊り)

(営業二課の陸川は解雇通告を手渡された)

 

申し訳ありませんっ、申し訳ありませんっっもうしわけぁううっっ…あぁっーーー!

(下弦の陸 死亡)

ヒェッ!申し訳ありませんっ!何とか契約取ってきますからぁぁっ………

(営業ニ課の陸川 解雇)

※この物語はフィクションです。

 

何で、こんな事に?殺されるのか?折角十二鬼月になれたのに、何故だ?何故だっ!

何でこんな事に?別に悪いことしてないのにクビになるとかあるのか!?せっかく就職したって言うのに、何故だ!?何故だっ!?

 

俺はこれから、もっと、もっと!

俺はこれから、(今日はダルいからムリそう…)明日は、(明日も出来そうにないか…)根拠は無いけどそのうちきっと!

 

私よりも鬼刈りの方が怖いか?

私よりも他社の営業マンの方が怖いか?

 

いいえ!

そんなわけないですよぉ~ω☆

 

お前はいつも鬼刈りの柱と遭遇した場合、逃亡しようと思っているな。

お前は他社の営業マンと鉢合わせになった時、お先にどうぞっ☆って譲ってるだろ?

 

いいえ思っていません!わたくしは、あなたさまのために命を賭けて戦います!

いいえ、そんなこと言ったことありません!(汗)私は会社の為に命を賭けて契約を取ろうと頑張っています!

 

お前は私の言う事を否定するのか?

お前は私が適当なこと言ってるとでも思ってるのか?

バレてんだよ!(”どうぞ~☆ヘラヘラ”ってしている証拠の写真を見せられる)

 

あっ!ワナワナワナワナ……………………

(下弦の肆 死亡)

えぇ!?いつの間にそんなの撮られてた!?コワすぎでしょ…。

(営業ニ課の肆谷 解雇)

※この物語はフィクションです。

 

ダメだ!お終いだ。

思考は読まれ、肯定しても否定しても殺される。戦って勝てる筈も無い。

ダメだ、考えてることバレバレだし、話し合いに持ち込めそうにもない。証拠写真とか出てくるし、何言ってもクビになる。パワハラで訴えられるわけもない。

 

なら…逃げるしかっ!

ちょ、ちょっとトイレ行ってきます。

 

愚かだなぁ☆(下弦の壱の心の声)

ここでトイレ行って逃げ切れるとでも思ってんの?

 

何とか逃げ切れ!何とか!これだけ離れればっ!

大の方に入れれば…お腹が痛かったことにして、何とか!

 

プシャッ!!

(下弦の参、首を斬られる)

ペタッ!!

(トイレにたどり着く前に何か張り紙が張られた)

 

もはや十二鬼月は上弦のみで良いと思っている。

もはや我が社の営業は営業一課だけで良いと思う。

 

下弦の鬼は解体する。

営業ニ課は廃止する。

 

殺られている!??

張られている??

”使用禁止:トイレ故障中につき、修理依頼中です。”

だとぉ!!!

 

そんな… 琵琶の女の能力か?いや、琵琶の音はしなかった…。愚ゥゥゥ何故だ?身体を再生出来ない。

そんな… 庶務のオバはんの指示か?いや、オバはんは業者に電話なんてしてなかったぞ…。ぐぅぅぅ何でだ?ホントにトイレ行きたいヤツはどうすればいいんだ?理解できない。

 

最期に何か言い遺す事は?

お前はこの会社にまだ未練でもあるのか?

 

私は未だ御役に立てます。もう少しだけ、御猶予を戴けるならば、必ず御役に!

わ、私はまだお役に立てます。もう少しだけ、ご猶予をいただければ、必ず新規契約を取ってきます!

 

具体的に、どれ程の猶予を?お前はどの様な役に立てる?

今のお前の力でどれ程の事が出来る?

もう少しって、いつになるの?

お前が売り上げに貢献出来るとかあるの?

どんなデカい契約取って来れるって言うの?

 

血をっ!貴方様の血を分けて戴ければ、私は必ず血に順応してみせます!より強力な鬼となり、戦います!

ボ、ボーナスを!ボーナスアップして戴ければ、私は必ずそれに見合った成果を発揮してみせます!より豪腕な営業マンとなり、戦います!

 

何故私がお前の指図で血を与えねばならんのだ?甚だ図々しい。身の程を弁えよ。

なんで私がお前のボーナスをアップせねばならんのだ?マジで図々しい。ポンコツの分際で。

 

違います!違いますっ!!わたしはぁぁっ…

ち、ちょっと待ってください。違います!私はそんなつもりで言ったわけじゃあっ!!!(でもボーナスは上げて欲しい)

 

黙れ。何も違わない。私は何も間違えない。

うるさいな。何も違わねえよ。これからやるとか、そのうち出来るとか、客がウンて言わないからしょうがないとか言い訳ばっかじゃねえかよ。出来てから言えよ!

どうだ?私の言っていることは何も間違ってないだろ。

 

全ての決定権は私にある。私の言う事は絶対である。お前に拒否する権利は無い。私の正しいと言った事が正しいのだ。お前は私に指図した。死に値する。

この課をどうするかの決定権は私にある。私の言う事は絶対だ。お前らに拒否する権利は無い。私の正しいと言った事が正しいのだ。お前は私にボーナス上げろと言った。解雇に値する。

 

ドン!

(下弦の弐 死亡)

ドン!と課長は解雇通告を机に叩きつけた。

(営業ニ課の弐村 解雇)

※この物語はフィクションです。

 

最期に言い遺す事は?

お前ももうクビって決めてんだけど、何か言いたいことある?

 

コイツも殺される。この方の気分次第で全て決まる。俺ももう、死ぬ。

壱原もクビになる。課長の気分次第でどうにでもなる。俺ももう、クビ同然。(トイレに行きそびれた参宮)

 

そうですねぇー。私は夢見心地でこざいますぅ。貴方様直々に手を下して戴けること。

いやぁ~ボクはもう思い残すことないです。この会社辞めようか迷ってたんすよね~。でもなかなか言い出せなくて困ってたので、はっきりクビって言われたほうがスッキリします!

 

他の鬼の断末魔を聞けて楽しかった。幸せでしたぁ。

同僚の無駄な足掻きを見れてマジ楽しかったですぅ。今日会社来て良かったー♪

 

 

人の不幸や苦しみを見るのが大好きなので、夢に見る程好きなので、私を最後まで残して下さってありがとう!

正直営業二課の奴ら全然仕事してないと思ってたんですよねー。会社来てもネットサーフィンしてるだけだし、ろくに電話も取らないし、営業行ってるとか言ってそこらで遊んでるだけですよ。タダ飯食ってるも同然。(俺もだけど)

今日そんなヤツらが不幸のドン底に落とされる姿を見てスッキリしたー!やっぱ夢で見ただけとは大違いで大満足っすわ!!

Thank you so much!課長

 

ぐさっ!!!!!

よくぞ言ってくれた壱原!!!!!(アツイ抱擁)

 

 

オッ!ハガッ!アァッ!……!?!?!?

はぅ!……!?!?!?!?

 

気に入った!私の血をふんだんに分けてやろう。但しお前は血の量に耐え切れず死ぬかも知れない。だが順応出来たならば、さらなる強さを手に入れるだろう。

よく言った!オマエは夏のボーナスをふんだんに上げてやろう。但しお前はあまりのボーナスアップのプレッシャーに耐えきれず鬱になるかも知れない。しかし乗り越えたならば、さらなるスキルを手に入れるだろう。

 

そして私の役に立て。

そして我が社の売上に貢献しろ。

 

鬼刈りの柱を殺せ。

同業他社のトップ営業マン達を倒せ。

 

耳に花札の様な飾りを付けた鬼刈りを殺せば、もっと血を分けてやる。

チャラいピアスつけた新人の営業マンから契約を奪い返してこい。そうすればもっとボーナスを上げてやるぞ。

 

ブホッブホッ!

何だ?何か見える。無惨様の血と共に流れ込んで来るッ!

ヴォエッxtxtx!!!

気を失っていたようだ。

でも確かめっちゃボーナス上げてくれるって言ってたな!

 

フフッ、フフフフフッ!

柱とこの子供を殺せば、もっと血を戴ける!

はは…ハハハハハ!

他社トップとあの大型ルーキーを倒せば、もっとボーナスがアップする!

 

夢心地だぁ!

ウソくさ… ホントだろうな?

(そして壱原は電車に乗り込んだ)

 

おしまい